2024年07月31日号
今週の活動報告です。
- 潟杜:9作目11話まで公開
今回は「#小説書きさんにききたい30のこと」に回答する企画をお送りするのですが、その前に一点お知らせです。
「第10回角川文庫キャラクター小説大賞」に潟杜シリーズの一部を応募していたのですが、1次選考通過作品の中にタイトルがなかったので残念ながら選外となったようです。これに懲りずにまた挑みます。
では回答編を始めます。一部の質問を諸事情により除いておりますのでご了承ください!
- Q.
- プロット作ってる?
- A.
- 作る。
- Q.
- (プロット作ってる場合)何に気をつけてる?
- A.
- 書いたものを上書きしていくんじゃなくて、原型をそのまま残しておいて、練っている最中に迷子になった時戻って来られるようにしています。
- Q.
- 初稿から完成までどれだけ推敲する?
- A.
- 初稿→第2稿→第3稿で一旦ある程度まとめてから、第3稿をパートごとに分割して、パートごとに最低2回は推敲していると思います。計算が難しい!
- Q.
- 推敲する時に気をつけてることは?
- A.
- キャラクタ名を除き、なるべく一つのパートの中で同じ単語をくり返し使わない。気にし過ぎるとかえって読む際の違和感に繋がってしまう事もあるので常に葛藤。あとは、書き終えたら一度文末から文頭へ逆向きに読むと、話の流れに引っ張られずに誤字脱字を見つけやすいと聞いた事があります。
- Q.
- 作中設定の整理の仕方、まとめ方など
- A.
- なくても書ける設定は作り込み過ぎないようにしているけれど、メインキャラが乗っている車は世代までがっちり決めている。作者の趣味。
- Q.
- 縦書き派or 横書き派
- A.
- 8:2(※行き詰まったら横にして見る)
- Q.
- 書き出しのこだわりは?
- A.
- 言語化が難しい……。つまり、こうしたら良い、という指針が自分でもわかっていないのに納得出来ないと永遠に自我2号に突き返され続ける為、底なし沼にはまりかける事もあります。
- Q.
- オチのこだわりは?
- A.
- その後にタイトルがスッ……、と出ても違和感がない感じにしたい。
- Q.
- 自分の文章のクセは?
- A.
- 昔、とあるジャンルで活動していた時、頑なに和名で書くこだわりを持ち続けていたので、カタカナ英語を封じられてもそれなりに書ける気がします。
- Q.
- 好きなテーマやモチーフは?
- A.
- 浄土。潟杜シリーズにそれが表れているかどうかはわからない(たぶん出来ていない)けれど、好きな死生観としてはずっと自分の中にある。
- Q.
- よく書くのは1万字以下 or 1万字以上
- A.
- 1万字以上!
- Q.
- 書く時の好みは何文字くらい?
- A.
- 5万字くらい。
- Q.
- 筆が止まった時の抜け出し方
- A.
-
・道具を変える
・プロットの原案を読み返す
・他作品のプロットに目を通す
・日付が変わる前に寝る - Q.
- 短編を書く時のコツは?
- A.
- 会話文だけである程度誰が喋っているかわかるようにする。
- Q.
- 長編を書く時のコツは?
- A.
- 短編を書いて気分転換。
- Q.
- 表現したいけど難しいと思うことやものは?
- A.
- 現実に生きているキャラを、現実と地続きになっていない場所に向かわせる事。でもいつかはやりたいですね。
- Q.
- 執筆期間はどのくらいが理想?
- A.
- 潟杜シリーズなら1本あたり2か月くらいで書き上げたいです。
- Q.
- 話が広がり過ぎた時どうしてる?
- A.
- おぼろげな記憶を頼りに一から書き直す。削ぎ落した部分はもったいないのでルーズリーフに書いてファイリングしておく。
- Q.
- 話が広がらない時どうしてる?
- A.
- 視点を引いて、情報の引き出しを増やす。その部屋にはどこに窓があって、そこから何が見えるか? とか、今はどんな天気で、外を歩くとどう感じるか? とか。
- Q.
- キャラ描写で迷ったこと
- A.
- 潟杜のキャラ大体賢いのでいつも「良いんか~これで良いんか~」と迷いまくっています。
- Q.
- 情景描写で迷ったこと
- A.
- 〈湯元もちづき〉は初期プロットだと全然違う造りだったので、現行のストーリーに直すにあたって図面からまるっと描き直しになり「ウガーッ」となりました。
- Q.
- タイトル決める時のポイントやこだわりは?
- A.
- 英語の副題とセットで何となく良い感じになる……、なれーッ!
- Q.
- こんな文章を書けるようになりたい
- A.
- トニックウォーターみたいな後味の……、何か……、切れ味爽やかなやつ……。
- Q.
- 今まで書いた中で気に入ってるタイトル
- A.
- 「トランスファは何個前? Watch your step.」
- Q.
- 今まで書いた中で気に入ってる一文
- A.
- もしもこの世に、美しい物を残す為に作られたカメラが存在するのなら、この時以上にシャッターを切るのに相応しいタイミングはなかっただろう。(引用元:「光波標識 I find you.」)